世相雑感2020.3.18 小林 勝

 

5)津久井やまゆり園殺傷・植松 聖 うえまつ さとし 被告に死刑判決

 

3月16日横浜地裁は、植松聖被告 (30) に検察側求刑のとおり死刑を言い渡しました。津久井やまゆり園の元職員・植松被告は2016年7月26日未明に施設に侵入し、入所者19人を殺害し職員2名を含む26人に重軽傷を負わせました。

2012年12月、自宅近くの知的障害者が入所する やまゆり園で働き始め 「入所者はかわいい。この仕事は天職」 と周囲に語っていたとのことです。その後、大麻を吸うようになり2015年8月頃には入所者に高圧的な態度で接し 「意思疎通の取れない障害者は生きている意味がない」 という趣旨の発言をするようになったとのことでした。(新聞各紙報道 引用)

 

私が小学生だったころ、教室には知的障害を持った人もいました。たしか、これから特殊学級が作られて別な授業が行われるようなことを聞いたような気がします。

この世に生まれた人を排斥 はいせき するような考えが出てきたり、はびこることに危惧 きぐ を感じます。このまま植松被告が死刑になって事件が終わりとなったとき、異端を社会から排斥・抹殺する風潮を防ぐことはできるんでしょうか? 「障害者は異端」、逆に 「殺人を犯したのだから死刑は当然」 という両極の発想・両方の発想で社会がつくられることだけは防がなければなりません。そのために、ひとりびとりは何をしなければならないのか? それが、私たちに突き付けられた事件です。